【注意!】口唇ヘルペスに絆創膏はNG!?その理由とは?

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ばんそうこう

口唇ヘルペスを発症した場合、症状が目立つ部分に出るため何とかこれを隠したくなりますよね。

ヘルペスの症状を隠すにはいくつかの方法が考えられますが、その一つに「絆創膏を貼る」というものがあります。
しかしこの行為、実は口唇ヘルペスを悪化させてしまう可能性があるのです。

口唇ヘルペスに絆創膏はNG!?

口唇ヘルペスを発症すると、患部が徐々に赤くなって水ぶくれができ、これが潰れて潰瘍を形成します。またこれらの症状は、口唇やその周りにあらわれます。

そのため口唇ヘルペスを発症・再発した方には、何とかしてその症状を隠したいと考える方が少なくありません。

口唇ヘルペスの症状を隠す方法としては、

・マスクをつける
・メイクをする
・絆創膏を貼る

といった方法がありますが、これらの中でも特に気をつけて頂きたいのが「絆創膏を貼る」という方法です。

というのもヘルペスができている部分に絆創膏を貼ると、症状を悪化させてしまう可能性があるのです。

絆創膏を貼ることで症状が広がる可能性もある!

バンドエイド

では、どうして絆創膏を貼るとヘルペスが悪化してしまうのでしょうか。

口唇ヘルペスは「単純ヘルペスウイルス」に感染することによって発症するのですが、このウイルスは症状があらわれる半日~1日くらい前から増殖し始め、水ぶくれが形成される頃に最も多くなります。

つまり水ぶくれの中は、単純ヘルペスウイルスだらけというわけですね。そしてこのウイルスへは、これと直接・間接的に接触することによって感染します。

そのためヘルペスができている部分を絆創膏で塞ぐと水ぶくれの中のウイルスが絆創膏内で広がり、症状が広がってしまう可能性があるのです。

ヘルペスを隠すために貼った絆創膏が原因で症状が悪化しその範囲が拡大する・・・、なんてことになっては本末転倒ですので、ヘルペスができたからといって不用意に絆創膏を貼らないよう気をつけましょう。

なお、傷を乾かすのではなく、傷を湿らせた状態で傷口をきれいに治す(湿潤療法)タイプの絆創膏(例:キズパワーパッド)を使用しても、ウイルスが広がる可能性がある点は同じですので、ご注意ください。

やむを得ず絆創膏を使う場合は、その管理に気をつけよう

そうはいっても、外出をする際や人と会う時など、どうしてもヘルペスを隠したい場合がありますよね。そういった場合はやむを得ず絆創膏などを使うことになるかと思いますが、ここで気をつけて頂きたいのが使用する絆創膏の管理です。

上述のように口唇ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルスは、直接的な接触だけではなく間接的な接触によっても感染することがあります。

例えば、あなたがヘルペスを隠すために使った絆創膏をその辺に放っておいたとします。そしてその絆創膏をお子様が触った場合、あるいはご家族がその絆創膏拾ってゴミ箱に捨ててくれた場合、その人が絆創膏に触った手で自分の唇に触れると、口唇ヘルペスに感染してしまう可能性があるのです。

ヘルペスウイルスは感染力が強く「愛のウイルス」なんて呼ばれることもあるほど家庭内感染を起こすことが多いウイルスですので、ヘルペスを隠すために絆創膏を使用する際は、その管理に十分注意するようにしましょう。

使用済みの絆創膏を確実に捨てるというのはもちろん、小さなお子様がいるご家庭ではお子様がイタズラしないよう配慮することが大切です。

見た目が気になるなら、とにかく早く治すこと!

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口唇ヘルペスができてしまった場合、最も大切なのはできるだけ早く症状を治すということです。

早い段階でヘルペスを治せば症状が目立つこともありませんし、そうなれば絆創膏で症状を隠す必要もありません。

では、ヘルペスを早く治すにはどうすればいいのでしょうか。

ヘルペスの治療は、その原因となるウイルスに対して効果を発揮する外用薬やない行く役を用いて行われます。この疾患は特に治療をしなくても患部を清潔にしていれば1~2週間程度で治りますが、薬物療法を行った場合、より早く症状を改善することができます。

またヘルペスは治療開始が早ければ早いほど回復が早くなりますので、口唇ヘルペスの可能性が疑われる症状が出た場合は、できるだけ早く病院へ行くようにしましょう。

ちなみに口唇ヘルペスの前兆としては、以下のような症状が挙げられます。

・皮膚がチリチリする
・皮膚がピリピリする
・皮膚に違和感がある
・皮膚にほてりを感じる

そしてこれらの症状が出て半日程度すると、患部が徐々に赤く腫れてきます。

この頃にはウイルスがどんどん増殖し始めていますので、少なくともこの段階で治療を開始すれば症状を悪化させずにすむでしょう。

また口唇ヘルペスは、再発する可能性が高い病気です。

・強い紫外線を浴びた2~3日後
・月経前
・ストレスが溜まっているとき
・酷く疲れているとき
・胃腸障害があるとき
・薬を服用しているとき(特に抗がん剤や免疫抑制剤などは注意が必要)

などは口唇ヘルペスが再発しやすいことがわかっていますので、過去に口唇ヘルペスになったことがある方は「今は再発しやすい時期なのだ」と自覚し、少しでも違和感を覚えたらできるだけ早く病院に行くことが大切です。

まとめ

口唇ヘルペスを絆創膏で隠すと、症状が酷くなってしまう可能性があります。そのため口唇ヘルペスができた場合は、早い段階で治療を開始して症状の悪化を防ぐようにしましょう。またやむを得ず絆創膏を使う場合は、その管理に十分注意することが大切です。

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