子供のヘルペスは登園禁止?保育園、幼稚園を休ませるべき??

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保育園、幼稚園

お子様がヘルペスになってしまった場合、多くの保護者様が気にされるのが「保育園に行かせていいのかどうか」ということです。ヘルペスは人にうつる可能性がある病気であるため、いつまで休んだ方がいいのか、そもそも保育園を休ませた方がいいのか、気になってしまいますよね。

そこで今回は、ヘルペスになった場合における登園の可否について、詳しく解説します。

感染症による出席停止はどう決まる!?

お子様が感染症になった場合、症状が出ている間は基本的に保育園をお休みさせる方が多いかと思います。
ただ親御様やお子様の意思とは別に、特定の感染症については、登園が強制的に禁止される(出席停止)ことがあります。

これは学校保健安全法19条や保育所保育指針第5章1(3)に基づく規制で、この法律や指針に「学校伝染病」として規定されている病気になった場合、「学校伝染病として定められた感染症に罹患した子どもが登所を再開する時期については、その出席停止期間を守ることを基本とします」(保育所保育指針より引用)とされています。

つまり学校保健安全法において「学校伝染病」に指定されている病気に罹患した場合、その出席停止期間が経過するまでは保育園に登園してはいけない、ということになるわけですね。

学校伝染病は大きく3つに分類される

学校伝染病は、「第一種の感染症」、「第二種の感染症」、「第三種の感染症」の3種類に分類されます。
これらのうち第一種の感染症というのはエボラ出血熱や痘そう、ジフテリアなど感染力が強く危険性の高い症状を対象としており、完全に治癒するまで登園してはいけません。

また第二種感染症はインフルエンザやはしか、おたふくかぜ、風疹など空気感染や飛沫感染をする感染症を対象としており、流行の拡大を防ぐためそれぞれの病気について出席停止の期間の基準が決められています。

最後に第三種の感染症についてですが、これはコレラや流行性角結膜炎など学校や保育園内において流行する可能性がある感染症を対象としており、基本的には医師から「感染の恐れがない」と診断されるまで登校・登園することができません。

ヘルペスになった場合、保育園に行ってもいいの!?

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では、お子様がヘルペスになった場合、保育園に行ってもいいのでしょうか?もっと言えば、ヘルペスは上で解説した「学校伝染病」に該当するのでしょうか。

実は学校伝染病の中の第三種の感染症には「その他の感染症」というカテゴリが存在し、ヘルペス(単純ヘルペス感染症)はこれに分類されます。
そして「その他の感染症」については、保育所内における感染症の発生状況や流行状況、感染症の種類などを総合的に考慮したうえで出席停止措置を行うかどうかを決定すべきとされています。

つまりヘルペスに関しては、これを発症したからといって必ずしも出席停止となるわけではない、ということになるわけですね。

ただし保育園は抵抗力が十分に備わっていない幼児が集団生活を送る場所であるため、感染の拡大や集団感染を防ぐためにも症状が治まるまではなるべく登園しないほうが良いでしょう。

登園する場合に気をつけるべきこととは!?

では、ヘルペスに感染したお子様が保育園に登園する場合、どのような点に気をつければいいのでしょうか。

ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルスへは、ウイルスへの直接的・間接的接触によって感染します。そこで登園する際はマスクを装着するなどして、患部への直接的な接触を防ぐようにしましょう。

また先生にはお子様がヘルペスを発症していることを必ず伝え、食器やタオルの共用を避けるなど、園側にも感染予防に注意してもらう必要があります。

ただしこれはあくまで口唇ヘルペスやヘルペス性歯肉口内炎を発症している場合の話で、発熱やリンパ節の腫大など全身症状があらわれている場合には無理に登園させず、欠席のうえ治療に専念するようにしましょう。

保育料の減免制度、ご存知ですか!?

ここまでヘルペスになった場合における登園の可否について解説してきましたが、実は多くの自治体では、感染症への罹患や入院などやむを得ない理由によって保育園に一定期間以上登園しなかった場合、保育料が減免される制度が設けられています。

登園しなかった期間や保育料の減免額については地方自治体によって異なる場合がありますので、詳しくはお住いの地域の自治体へお問い合わせしてみることをおすすめします。

まとめ

ヘルペスは、感染したからといって必ず保育園を休まなければならない病気ではありません。

しかし保育園は十分な抵抗力が備わっていない乳幼児が集団生活を送る場所ですので、感染の拡大を防ぐためにはある程度症状が治まるまで登園を控えることをおすすめします。また登園してもいいかどうか判断しかねる場合は、医師や保育所に相談してみるようにしましょう。

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