家庭だけじゃない!?ヘルペスの感染は職場でも多かった

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感染力が非常に高いことで知られる口唇ヘルペスが一番感染しやすい場所と言えば家庭ですが、一日の大半を過ごす職場も侮ってはいけません。

たくさんの人と接する機会のある職場では、目に見えないウィルスを完全にシャットアウトすることは難しいものですが、一人が一人がマナーをきちんと守ることで感染被害を最小にすることは可能です。

そこで今日は、口唇ヘルペスを職場でうつさないためのマナーや心がけをいくつかご紹介していきます。

脅威とも呼べるヘルペスの感染力

Fotolia_84884904_XS口唇ヘルペスは8種類あるヘルペスウィルスの中でも、単純ヘルペスウィルス1型に属しており、成人した日本人の5割から7割の人は既に感染していると言われています。

単純ヘルペスの主な特徴としては、感染力が非常に強く再発を繰り返す傾向も高いことが挙げられますが、これはヘルペスウィルスに一度でも感染すると、水ぶくれや痒みなどの症状がたとえ治まったとしても、ウィルス自体は体内の神経節に潜伏して一生消えないからであると言われています。

だからこそ、もしヘルペスに感染してしまったり再発した場合には、早期治療により症状の悪化を防ぐことや周囲の人にうつさないことが重要となります。

特に、うつした人が成人後の初感染だった場合は、幼少で発症するよりもはるかに重い症状が出ることが多く、口周りの水ぶくれや痛みの他に発熱や全身の倦怠感を引き起こしたり、目の角膜に感染し発症した場合には視力低下や失明の原因にもなる恐れもあるため大変危険です。

まずは自己管理の徹底

口唇ヘルペスを人にうつさないためには、まず自分の体調管理をしっかりすることです。
ヘルペスの再発のきっかけには、風邪や体調不良の際に起こる免疫力の低下が原因だったり、女性の場合はホルモンバランスが乱れる月経前にも再発しやすいことが分かっています。

ヘルペスの再発を誘引しないためにも、日頃から免疫力を高めてくれる果物や野菜に大豆製品やナッツ類などを摂るように心がけ、体調がすぐれない時や月経前には疲労をためないように充分な睡眠や休息を取る必要があります。

更には、スイミングやウォーキングなど有酸素運動をしてストレス解消を図るのも効果的ですが、紫外線を過度に浴びることが再発に繋がる恐れもあるため、なるたけ直射日光を避けて運動するようにしましょう。
風邪や体調の悪い時には深酒も再発のきっかけになる場合があるため、飲酒は控えるようにしましょう。

職場でうつさないためのマナー

1ec0a370788fbf193cd2d7214e001c09_s口唇ヘルペスは、生活を共にする家族間で感染することが多いのですが、大勢の人が集まる職場でも感染しやすいと言われています。

ヘルペスは、肌の接触や唾液の飛沫による感染が主な感染経路ですので、ヘルペスを発症している間は同僚へのボディタッチなどは極力避けることが大切です。
とはいえ、相手が健康な皮膚である場合には手が触れた程度では簡単に感染することはありませんが、もし手指に傷やささくれができていたりアトピー性皮膚炎などで肌が弱い場合はウィルスの侵入を容易に許してしまう場合もあります。

まずは、他人への接触を避けることと、水ぶくれを触ったり掻いたりすることは決してしないことが基本です。
もし、間違って患部に触れてしまった場合は石鹸で綺麗に洗い流すようにしてください。
手洗いの際は会社の備え付けのタオルは使わずに、自分のハンカチや使い捨てのペーパータオルで拭くようにしましょう。

また、会社に置いてあるグラスやコップを使う時も自分専用のものを使い、使用後は洗剤で念入りに洗いしっかり乾かして保管する必要があります。
唾液による飛沫感染を防ぐためにマスク着用が望まれますが、マスク内が蒸れてウィルスが増殖しないようにマスクの替えを数枚用意しておくと便利です。

また、口周りに水ぶくれなどの症状が出ていない時期は感染する可能性は低いと言われていますが、唾液にウィルスが排せつされている可能性は決してゼロではありません。
少しでも咳が出る場合は、たとえ無症状であってもマスクで飛沫感染を防ぐこともマナーの一つであると考えておきましょう。

早期治療により感染を最小限に

27040039_s口唇ヘルペスウィルスを持っている人は、年に1回か2回は再発するも知れないことを自覚することが大切です。

皮膚に水ぶくれなどの症状が出始める頃には、患部や唾液には感染源となるウィルスが多量に現れてしまっているため、その前の段階である患部がチクチクむずむずするなどの初期症状を感じたら、すぐに病院に行くようにしましょう。

病院で処方される抗ヘルペスウイルス薬の種類には、飲み薬に軟膏やクリームなどの塗り薬がありますが、これらは症状の程度により使い分けられています。

ヘルペスは、治療が早ければ早いほど症状は軽く回復も早いため、薬の服用や塗布を適切に行うことで、水ぶくれなどの症状は重症化することなく一週間ほどで治まってきます。

ヘルペスを再発させたからと言って普段通りの生活を送るのは問題ありませんが、症状が現れている時は常に患部は清潔を保ち、水ぶくれを故意に破ったりして傷口から細菌を侵入させることのないように注意をしてください。

まとめ

ヘルペスウィルスは成人の多くが持っていてるウィルスであり、何ら珍しいウィルスではありません。
しかし、その感染力は驚異的とも呼べるパワーがあり、ウィルスを持っていなかった人にとっては初感染により重い症状に陥る危険もあるのです。

たくさんの人が集まる職場だからこそヘルペスを安易に拡散させないために、まずは社員の一人一人がマナーを守ってウィルスをうつさないように心がけることが大切なのかもしれませんね。

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